20年シンザン記念予想
【まえがき】
先週は金杯を2連敗してしまったものの、翌月曜日も競馬があったので「数レースだけ…」と懲りずに馬券を買ったところ、中山8Rのダート1200mで1000円が12000円になった。やったぜ。中山ダートはフォーティナイナー系を買っておけば当たるという知見を得た。
そのおかげもあって(ブログを書きたいのもあって)シンザン記念の予想が気持ちよくできた。G3に対する熱量じゃない気もするが、真剣に予想して悪いってことはないでしょう。タブンネ。
【結論】
◎タガノビューティ
〇サンクテュエール
▲プリンスリターン
△ルーツドール
△ヒシタイザン
△オーマイダーリン
☆ヴァルナ
【過去データ】
牝馬 | 着(人気) | |||
19年 | 4着(5) | 9着(6) | ||
18年 | 1着(1) | 2着(7) | 6着(5) | 8着(6) |
17年 | なし | |||
16年 | 13着(4) | |||
15年 | 8着(5) | |||
14年 | 4着(4) | 10着(9) | ||
13年 | 16着(13) | |||
12年 | 1着(2) | 11着(12) | ||
11年 | 3着(6) | 5着(1) | ||
10年 | 12着(7) | 15着(11) |
過去10年、シンザン記念における牝馬の成績はこうなっており、同じ週にフェアリーステークスがあるにも関わらずシンザン記念に参戦している=陣営も自信があると予想されるため、牝馬というだけである程度の人気は集めている。しかし、実はあまり馬券に絡んではおらず17頭出走して4頭だけ。しかも内訳が18年アーモンドアイ1着、18年ツヅミモン2着、12年ジェンティルドンナ1着、11年マルセリーナ3着と、のちのG1馬ばかり(ツヅミモンまだ)となっている。
ことし出走予定の牝馬はオーマイダーリン、サンクテュエール、ルーツドールの三頭だが、三頭とも馬券に絡むとは考えづらいのは覚えておきたい。
1着 | 前走 | 着 | |
19年 | ヴァルディゼール | 新馬戦 | 1 |
18年 | アーモンドアイ | 未勝利戦 | 1 |
17年 | キョウヘイ | 千両賞 | 2 |
16年 | ロジクライ | 千両賞 | 4 |
15年 | グァンチャーレ | 東スポ杯 | 7 |
14年 | ミッキーアイル | ひいらぎ賞 | 1 |
13年 | エーシントップ | 朝日杯 | 8 |
12年 | ジェンティルドンナ | 未勝利戦 | 1 |
11年 | レッドデイヴィス | 500下 | 10 |
10年 | ガルボ | 朝日杯 | 4 |
歴代勝ち馬の前走はこう。千両賞と朝日杯が2頭ずつおり、範囲を2~3着まで広げると千両賞5頭、朝日杯5頭に増える。さらに上記の図からもわかるとおり、朝日杯は勝っていなくても良いのだ。むしろ負けてシンザン記念に向かってきた馬が勝っている。
今回、前走千両賞からの馬は一頭もいないが、朝日杯から向かってきているタガノビューティとプリンスリターンは気にしておきたい。
また、過去10年で新馬勝ちした馬がそのままシンザン記念に出走して馬券になっているパターンは4回。ヴァルディゼール(19年1着)、ツヅミモン(18年2着)、ジュエラー(17年2着)、マルセリーナ(11年3着)で、ヴァルディゼール以外の3頭が牝馬なのでルーツドールにもチャンスはある。しかし、その3頭の新馬戦は牡馬と牝馬混合なのに対し、ルーツドールの新馬戦は牝馬限定だったという点は注意しておきたいところ。
血統 | ||
19年 | ヴァルディゼール | ロードカナロア(キングマンボ系)×ハーツクライ(SS系) |
18年 | アーモンドアイ | ロードカナロア(キングマンボ系)×サンデーサイレンス |
17年 | キョウヘイ | リーチザクラウン(SS系)×ダンスインザダーク(SS系) |
16年 | ロジクライ | ハーツクライ(SS系)×マキャベリアン(ミスプロ系) |
15年 | グァンチャーレ | スクリーンヒーロー(ロベルト系)×ディアブロ(ヘイロー系) |
14年 | ミッキーアイル | ディープインパクト(SS系)×ロックオブジブラルタル(ダンジグ系) |
13年 | エーシントップ | テイルオブザキャット(ストームキャット系)×アンブライドルズソング(ミスプロ系) |
12年 | ジェンティルドンナ | ディープインパクト(SS系)×ベルトリーニ(ダンジグ系) |
11年 | レッドデイヴィス | アグネスタキオン(SS系)×トニービン(ゼダーン系) |
10年 | ガルボ |
血統的にはこう。近2年はロードカナロア産駒が連勝しており、今年はカバジェーロがカナロア産駒。それ以前は父サンデー系が6勝と圧倒的な勝率を誇る。母父に入っていてもサンデー系は良さそう。残りはロベルト系かストームキャット系で、これに当てはまらないのはフルフラット。まあ父母父にストームキャットが入っているので微妙なところではある。
その他
・過去10年でシンザン記念の前走がダートだった馬=0-0-0-8
→フルフラット、ディモールト
・過去10年でシンザン記念の前走がダートだった馬=0-1-2-35
→ディモールト、カイトレッド、カバジェーロ
【予想理由】
◎タガノビューティ
先週の京都金杯のタイムを見ても、今の京都は力の必要な馬場になっていると考えている。開幕週とはいえ、昨秋の激戦から芝が回復しきっていないのではないか?この馬は初戦、2戦目とダートで連勝しており、前走の朝日杯で初の芝を苦にせず4着。ダートをこなすパワーがありながら芝のG1にも対応できるスピードを見せ、相手関係が楽になる今回は狙いどころだと思っている。血統的にストームキャットとサンデーサイレンスが入っているのも良い。前走が相性の良い朝日杯。
〇サンクテュエール
牝馬・初輸送・右回り未経験と不安要素が多いが、それでも対抗。母ヒルダズパッションが米国産で力のいる馬場で本領を発揮しそう。それを裏付けるように、産駒のヨシダが去年アメリカのG1を勝利(父はハーツだが)。あとはリアアメリアが強いと思っているので、アルテミスSでアメリアと0.1差の2着な点は評価せざるを得ない。
▲プリンスリターン
前走朝日杯組2頭目。血統はロベルト系×サンデー系でクリア。洋芝で勝っており力もありそう。あと昨日友人のブログで見かけた「キャリア5戦以上の馬が来る」にも該当している。ネット競馬の予想を見ても本馬が入っていることが多く、「なんでこの馬人気なんだ?→来るんか~い皆上手いわ~」のパターンまで見える。オマケとして、原田騎手は初G1騎乗が本馬の朝日杯。人一倍この馬に対する思い入れはあるだろうし、気合も入るだろうと思っている。
△ルーツドール
とても迷ったが切れなかった。というのも、時計の出る馬場だったとはいえ東京マイルで1.33.3のタイムで勝利はやっぱり強い。ネガティブ要素としては、兄姉みんな間隔を開けないとダメな点、あの大きなストライドで走る姿から適性は広い競馬場・長い距離にありそうな点、前述した新馬勝ちとはいえ牝馬限定戦だったという点。うーん難しい。
△ヒシタイザン
牡馬で血統がSS系×ロベルト系、前走の距離も1200.1400ではなく、1600での勝ちがあり、京都経験もある。マイナスポイントが全然ない。幸騎手は2012年に11人気の馬を3着に持ってきているのも狙いたい度に貢献。前走の京都2歳Sは負けの原因がはっきりしているし、馬券内なら全然あり得ない話じゃない。
△オーマイダーリン
牝馬3頭全部が来るとは思っていないが、京都金杯を勝ったのがディープ産駒なんだよな。あとは武がこわい。BCジュベナイルにまで乗りに行ったフルフラットではなくこちらに乗る武……切れない……切れなくない?
☆ヴァルナ
わからん。一応血統的には父エピファネイアなのでロベルト系で買えなくはない。というか調べたところ、エピファネイア産駒の京都芝1600mの勝率18.75%、連帯率31.25%、複勝率43.75%なのよ。それぞれ3/16、5/16、7/16。なので切りたくはないんだけど前走が負け過ぎなのよな…ヒシタイザンと同じで距離が長かっただけならいいが…といったところ。枠次第かなぁ。
【終わりに】
枠順が出る前に予想して書いているので多少変わる可能性はある。2時間以上文字打って疲れた。さすがにフェアリーSはここまで予想できない。というか日曜仕事になった。ちーん。